初投稿2024年3月19日最新更新日2025年9月10日
薬味や炒め物など和食に欠かせないネギ。さまざまな使い道があるので重宝する食材で、スーパーや産直などで手軽に買える野菜です。
青い葉のところを刻んで食べた後はポイっと捨ててしまいますが、もったいないと思うことはないですか?私はもったいないなと思い、何か再利用できないかなと思ったことがあります。
そんな方に試していただきたいのでが、ネギの再生栽培です。プランターや花壇など空いたところに、根っこのついたネギを土に植えておけば再び食べることができるのです。
この記事では家庭菜園3年目の私が、プランターや地植えでネギの再生栽培を紹介しますので、最後まで記事を読んでくださいね。
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- 再生栽培とは
- ネギの再生栽培(土耕)で準備するもの
- プランターでネギの再生栽培
- 地植えで再生ネギ栽培
- ネギの水やり
- ネギの成長
- ネギの再生栽培のポイント
- ネギはコンパニオンプランツにおすすめ
- ネギを使ったレシピ
- まとめ
再生栽培とは
再生栽培とは、調理後の捨てるはずの野菜や果物のヘタや根などを利用し、水や土で栽培して再度収穫する栽培方法だといわれています。
家庭菜園をするにはハードルが高いけど、再生栽培なら誰でも簡単に始めやすく、子どもの食育や食品ロスにもつながるのが魅力です。
再生栽培には水で育てる水耕栽培と土で育てる土耕栽培があり、水耕栽培の代表的なのは豆苗があります。
以前水耕栽培でネギを栽培したのですが、日の当たるところにネギを寄せたり、水を毎日交換したりと手間がかかり、手をかけた割にはあまり育たず食べることはできませんでした。
それに比べ土耕栽培は、ネギを土に植え水やりの手間だけでネギがぐんぐん育ち収穫することができたので、初めて再生栽培をする方にとっては土耕栽培がおすすめです。
ネギの再生栽培(土耕)で準備するもの
- 根がついたネギ
- 培養土
- プランター(小さいものでも大丈夫。我が家は高さ10cmほどのものです)
- 肥料は必要に応して。(古い土を使う場合は使用するときがありますが、新しい土を使うときは肥料の必要はないです。)
- 園芸用手袋
家庭菜園に必要なものはこちらで紹介しています。
プランターがない方は、牛乳パックやペットボトルをプランター代わりにしてもOKです。
牛乳パックで作ったプランターの記事はこちらで紹介しています。


プランター植えをせず地植えする方は、プランターの準備はいりません。花壇など空いたところに植えます。
プランターでネギの再生栽培
- プランターに土を八分目まで入れます。

土を8分目まで入れます - 穴を掘り水を100ccほど入れ、土に水を吸わせます。

土に水を吸わせます - 穴の中にネギを入れ土をかぶせ、倒れてこないようにギュッと土をおさえます。

ネギを植えます - 全体に水をやり、日の当たるところに置いておきます。
地植えで再生ネギ栽培
地植えもプランターとやり方は同じです。花壇や庭など空いている場所に植えるだけです。
- 土に穴を掘ります。

土に穴を掘ります - 掘った穴に水を100ccほど入れ、土に水を吸わせます。

土に水を吸わせます - ネギを植え、土をかぶせます。後はネギの成長を待つだけです。

土をかぶせます
ネギの水やり
ネギの水やりは季節により変わってきます。通常、土の表面が乾いたら水を与えるので構いません。雨の日や梅雨時期は水を与える必要はありません。
夏場は暑さでネギが枯れやすくなるため、朝と夕方たっぷり水を与えるようにしてください。
真冬は3日に一度ぐらいの水やりで大丈夫です。
ネギの成長
成長も季節により変化があります。我が家では真冬はなかなか育たず1ヶ月以上かかり、春や秋であれば2週間ほどで食べられるようになりました。

追記
プランターと地植えで3月16日にネギを植えた成長を追記します。
プランターネギの成長
プランターで3月16日に植えたネギが2週間後の3月30日に収穫しました。


枯れている部分を切り取り再度育てようと思います。


5月7日の状態。収穫せずこのまま成長させようと思います。

地植えネギの成長
地植えで3月16日に植えたネギが2週間後の3月30日に収穫しました。


枯れている部分を切り取り再度育てようと思います。


4月末ごろから小さいネギ坊主が出てきて、5月7日はこれほど成長しました。
今後ネギ坊主を栽培し、タネを採取していきたいと思います。

6月15日にタネを採取しました。



ネギを種から育てたい方は、こちらの記事で紹介しています。
ネギの再生栽培のポイント
私自身がネギの再生栽培をしていて失敗した経験を踏まえ、気をつけた方がいいポイントを紹介します。
- ネギの根っこは切りすぎない
- ネギの根っこを枯らさないようにする
- ネギに苦みが出ないようにする
一つずつ確認していきましょう。
ネギの根っこは切りすぎない
ネギの根っこは5cm以上残してください。
短すぎると成長が遅かったり育たず枯れてしまう場合があります。私は短すぎて成長が遅かったです。
ネギの根を枯らさないようにする
ネギだけではないのですが土に苗や根など植えるときは、土に水を吸収させてから植えるようにします。根っこが水を吸収していないと根がれが起こり、上から水を与えても根には水が行かずに枯れてしまうのです。
ネギの根がれを防ぐには
苗や根を植えるときに土を掘った穴に水を100ccほど入れて、土に水を吸わせるようにします。
水のやりすぎは根腐れを起こしてしまうので、表面の土が乾いたら水やりをしましょう。
ネギに苦みが出ないようにする
ネギを食べて辛いと感じるのは、硫化アリルという成分が含まれているからです。硫化アリルは辛味だけではなく、苦みやえぐみ成分も含まれており、肥料を大量にやりすぎると一度に肥料を吸収し消費できなくてネギの中に残留してしまい、苦みやえぐみの原因になるそうです。ネギの辛味は食べても問題ないですが、苦みやえぐみは大量に食べるのは良くありません。私は古い土を使ったので肥料を入れたら、苦みが出てしまいました。
ネギに苦いやえぐみを出さないようにするには
- 肥料のやり過ぎに注意する
- 成長は遅くなりますが肥料を使わない
- 新しい土を使えば肥料の必要はありません
ネギ以外にも、「芽が出たさつまいも」を土に植えた再生栽培の記事も紹介しています。
長ネギの再生栽培の注意点
長ネギの再生栽培は、葉ネギの栽培方法と少し違う点がありますので確認しておきましょう。
- 長ネギの再生栽培は、白い部分を成長させないといけないため、深めのプランターや畑などの地植え栽培が良いです。
- 根元の白い部分から5〜10cmほど残しましょう。なるべく根っこつきが理想です。
- 日当たりの悪いところでは、成長が遅くヒョロヒョロで風味が落ちるため、日当たりのよい場所を選びましょう。
- 葉ネギはあまり肥料を必要としませんが、長ネギは追肥が必要です。液体肥料を3週間に1回程度あげると成長が良くなります。与えすぎると苦みが出ますので注意が必要です。
- 長ネギは、白い部分を長く育てるため、ネギの成長に合わせて株元に土寄せをする必要があります。
- 収穫の際は、根元まで切ると再生力が落ちるので、長めに残し収穫しましょう。
- 再生は無限ではありません。2〜3回が限度で、だんだん細く、風味も落ちてきます。
ネギはコンパニオンプランツにおすすめ
ネギはコンパニオンプランツと言われる植物の一つです。コンパニオンプランツとは、違った種類の野菜と一緒に植えることでお互いに良い影響を与え合い、土壌の中の病気の予防や害虫を寄せ付けない効果が期待されています。
ネギと一緒に植えると相性がいい野菜は、夏野菜のきゅうり、トマト、ナスがおすすめです。春植え、秋植え栽培であればカブがおすすめです。
きゅうりやトマト、カブの育て方はこちらで紹介しています。
<補足>
コンパニオンプランツの効果は科学的に示されていないため、頼り過ぎには注意が必要です。
ネギ栽培後の土を再利用
ネギの栽培が終わった後の土は、再生してから再利用することをおすすめします。そのまま使うと、病害虫の影響が出やすくなってしまいます。
使用した土の再生方法の記事は、こちらで紹介しています。
ネギを使ったレシピ
ネギは栄養的にもビタミンCやBカロテンが多く含まれており、普段のお料理に活用できることが多く、我が家では味噌汁やうどんによく入れています。


味噌汁やうどんのだしはやすまるだしを使用しています。


やすまるだしを使った記事はこちらで紹介しています。
まとめ
プランターや地植えでネギの再生栽培を紹介しました。
家庭菜園を始めるにはハードルが高くても、再生栽培であれば手軽に始められるのではないでしょうか。
再生栽培以外にも必要なものはセットになっている「ミニトマトの栽培キット」がおすすめです。小さいプランターで育てるので、狭いスペースで簡単に家庭菜園を始められます。
ネギの栽培以外にも、秋冬に植えるおすすめな野菜や春夏に植えるおすすめ野菜、日々の暮らしに役立つ記事も紹介していますので読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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