初投稿2024年9月14日最新更新日2024年11月20日
小松菜はビタミンや鉄分、カルシウムなどが多く含む栄養価の高い野菜です。炒め物やおひたし、サラダなど食べ方が豊富なので重宝されています。
小松菜は種まきから収穫までの栽培期間が短く、畑がなくてもプランターや植木鉢でも育てることができます。種をまくとほぼ発芽するため失敗が少ないので、家庭菜園初心者の方におすすめな野菜です。
この記事では、プランターで小松菜の育て方と間引きのやり方、小松菜栽培を失敗しにくくする7つのコツを紹介しますので、最後まで読んでくださいね。
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プランターで小松菜の育て方
小松菜は、畑がない方でもプランターや植木鉢でも手軽に始められ、手をかけなくても育てやすい野菜です。
我が家も狭い場所しかないので、空いている花壇やプランター、植木鉢などで小松菜を栽培しています。
小松菜の栽培時期
小松菜は種まきから収穫までの栽培期間が短く育てやすい野菜です。栽培期間は早ければ30日〜40日ほどで収穫でき、寒い時期でしたら70日〜90日ほどかかります。種まきの時期を少しずつずらすと長い期間楽しめむことができます。
小松菜の栽培時期は、3月〜8月ごろの春まき栽培と、9月〜11月ごろの秋まき栽培があり、生育温度が18℃〜25℃と比較的暑さにも寒さにも強い野菜です。
初心者は秋まきがおすすめ
小松菜はアオムシ、ヨトウムシ、ネキリムシなどの害虫がつきやすく、特に春まきの時期は害虫が多く管理が大変なので、初心者の方や手間をかけたくない方は、害虫の影響が少ない秋まきがおすすめです。
必要な道具類
- 小松菜の種
- プランター(なるべく30cm以上のもの)なければ植木鉢でも大丈夫です。
- 培養土(初心者の方は新しい土で栽培するのがおすすめです)
- スコップ
- ジョウロ
- 化成肥料(窒素8、リン酸8、カリウム8)
- 防虫ネット(必要な方)
- 薬剤農薬など
- 園芸用手袋
肥料などが入った培養土を使うことで、土づくりをせずに簡単に始められます。初心者の方やプランター栽培には、培養土を使うことをおすすめします。
使用済みの土を使う方は、土を再生してから使うようにしましょう。そのまま使うと、病害虫の影響が出やすくなってしまいます。
使用した土の再生方法の記事は、こちらで紹介しています。
葉物野菜におすすめなプランター
プランターがない方は牛乳パックでもプランターの代用ができます。
牛乳パックでプランターの作り方はこちらで紹介しています。
家庭菜園に必要な道具類はこちらの記事で紹介しています。
小松菜の種まき
- プランターに培養土を7分目まで入れ、土が湿る程度に水を与えます。種が小さく水やりで種が流れてしまわないように、我が家では先に水やりをしています。
- 土の深さ1cmほどに種をまく溝をつけていき、2cmほどの間隔で種を2〜3粒ずつまいていきます。発芽率が高いのでまき過ぎに注意してください。
- 土をかぶせて軽くおさえ、なるべく日があたり雨の当たらないところにおきます。
- 防虫ネットや薬剤などで害虫予防をします。(必要な方)
水やり
- 土が乾いたら、プランターの底から水が流れるぐらいたっぷり水を与えます。
- 小松菜は過湿を嫌うため、水のやり過ぎには注意が必要です。
- 午前中の涼しい時間に1回、水やりをし夕方は葉っぱが乾燥している状態が病気予防にもなります。
風通しや悪く、湿気がたまりすぎると白サビ病が発生しやすくなるので注意が必要です。白サビ病のでた葉っぱは食べても問題ないですが、気になる方は取り除き食べるようにしてください。
発芽〜間引き
- 3〜4日ほどで発芽してきます。種や季節により1週間以上発芽に時間がかかるときがあります。我が家は10月3日に種をまき、10月7日に発芽し始めました。
- 発芽して生育の悪いものは間引きますが、本格的は間引きは本葉が4〜5枚ぐらい大きくなったころ、重なっているものや生育の悪いものを取り除き、間引き作業をしていきます。
増し土・追肥
- 間引いた後は土を増やし肥料を入れる必要があります。
- このとき古い土を使うと肥料の分量を考えたりと大変なので、新しい元肥入りの培養土を使用するするのがおすすめです。なぜなら新しい培養土の中には肥料が入っているため、肥料の分量を考えなくては良いし、増し土と追肥が同時にできるので、作業の手間を省くことができます。
小松菜を収穫
- 草丈が20〜25cmくらいになれば、順次収穫していきます。
- 株の根元から収穫してもいいですし、株の根元を残して大きい葉だけを収穫してもどちらでもいいです。根元を残しておくと再度収穫することができます。
暖かい気候になり収穫時期を逃すと花が咲くことがあります。俗にいうとう立ちすることです。花は菜花として食べられるそうですが、私は食べたことはないです。
種を取りたい方はこのまま置いておくと、種を採取することができます。気候が暖かくなるので害虫が多くなるので、他の野菜を育てている方は注意が必要です。
小松菜の間引き方のやり方
- 発芽して生育が悪く目立ったものがあれば間引きます。なければしなくていいです。
- 1回目の間引きは、本葉が4〜5枚になったら密集しているものや葉が欠けている生育が悪いものなどを根元から取り除きます。できれば株間は3cm〜5cmほどにします。
- 間引きをしたときに、増し土と追肥をする必要があるので、新しい培養土を加えます。
- 茎や株がしっかりし、葉が大きくなってきたころに、2回目の間引きをします。生育の悪いものや重なっているものを株元から取り除きます。
- 1回目の間引きと同様、新しい培養土を加え増し土と追肥をします。
- 2回目に間引いた株は、捨てるのがもったいないので、別のプランターで栽培するか、そのまま収穫して食べることができます。
間引いた小松菜を別のプランターで栽培
- 2回目で間引いた生育の良い株を、空いているプランターなどに植えつけていきます。
- 空いているプランターがないときや大きいプランターがない方は、植木鉢や牛乳パック、ペットボトルでもプランターの代用ができます。
間引いた小松菜を収穫して食べる
2回目で間引き植え付けなかった株や生育が悪かった株は、小さいですが食べることができます。葉っぱがやわらかいのでお味噌汁やうどんなどの具材などに入れるとネギ代わりになります。
小松菜栽培を失敗しにくくする7つのコツ
小松菜は比較的失敗が少なく育てやすい野菜ですが、注意をしないと病気になったり収穫量が少なくなったりすることがあるので、一つずつ確認していきましょう。
種をまき過ぎない
種をまきすぎると、葉が重なり合い生育不良を起こし、大きくならず収穫量が少なくなる可能性があります。
対策
- 発芽率が高いので種をまき過ぎないようにします。
- 土に溝をつけ2cmほどの間隔で2〜3粒ずつにしましょう。時期をずらして栽培できるので気持ち少なくて大丈夫ですよ。
日を当て過ぎない
気温が高く暑い日ですと、日が当たりすぎ葉が焼けてしまったり、枯れたりする可能性があります。一日中直射日光が当たる場所を避け、半日陰がおすすめです。
対策
- プランターでしたら午前中は日の当たる場所に置き、午後は日陰に移動します。
- 移動するのが大変な方は、遮光ネットを使うのもおすすめです。
- 栽培する時期を秋まきにすることで気温が下がり、日の当たり過ぎの心配はいりません。しかし気温が低くなるため、生育スピードが遅くなり栽培に時間がかかることを考慮しておきましょう。
間引きをする
重なり合っているものや生育の悪いものは間引いていきます。
間引くことで株が大きくなり、収穫量が増えます。
水をやり過ぎない
小松菜は過湿を嫌う野菜で、過湿になると病気の影響も出てくる可能性があるので、水のやり過ぎには注意が必要です。
対策
- なるべく午前中の涼しい時間にたっぷりあげるようにしましょう。
- 曇りの日や気温が下がってきた時期は、土が乾いてから水を与えるようにします。
- 雨の日の水やりは必要ありません。
害虫予防をする
小松菜はアオムシやアブラムシなどがつきやすいので注意が必要です。地植え栽培される方は、ダンゴムシにも注意が必要で、発芽して間もない葉を食べるので収穫ができなくなります。
対策
寒すぎるのを避ける
小松菜は比較的寒さに強い野菜ですが、気温が低すぎると生育スピードが遅くなり栽培時間がかかってしまいます。なかなか大きくならず、途中で栽培するのが嫌になってしまうことがあるかもしれません。
対策
- 種まきの時期を気温が低すぎない、9月〜10月ごろにすることで発芽しやすくなります。
- 保温対策として、暖かい場所にプランターを移動させたり、不織布シートや防虫ネットで保温します。
強い雨や風に当てない
小松菜は過湿を嫌い乾燥を好みます。強い雨や風に当たることで生育不良や病気につながる恐れがあります。
対策
- 強い雨のときはプランターを移動させたり、ビニールカーテン、防虫ネットがあります。
- 防虫ネットは害虫予防や寒さ対策にもなるので、おすすめです。我が家でも3つの対策ができるので防虫ネットを利用しています。
小松菜と相性が良い野菜と相性が悪い野菜
野菜には一緒に植えていいものと植えないほうがいいものがあります。一緒に植えることで生育不良や病害虫の影響がでたりすることがありますので、小松菜と相性のいい野菜と相性の悪い野菜を確認していきましょう。
小松菜と一緒に植えて良い野菜
- ニラ
- にんにく
- レタス
- にんじん
- ネギなど
一緒に植えることで病害虫が少なくなるといわれています。
ネギの栽培記事はこちらで紹介しています。
小松菜と一緒に植えないほうがいい野菜
アブラナ科の野菜は、アブラムシやアオムシが多いので、小松菜や白菜と一緒に植えると害虫をよび寄せるので避けましょう。
もし同じ時期にアブラナ科の野菜を育てたいときは、一緒のプランターで育てずに、別々のプランターで育てれば病害虫の影響を受けなくて済みます。
小松菜と栽培時期が同じ秋植え野菜のミニ白菜やブロッコリーの育て方はこちらで紹介しています。
小松菜の後作に良い野菜
- トマト
- ピーマン
- なす
- じゃがいも
- にんじん
- きゅうり
- ほうれん草
- さつまいもなど
秋まきで小松菜を栽培した後作には、冬まきもできるほうれん草や夏野菜のトマトはいかがでしょうか。ほうれん草は、小松菜とも相性がいいので、秋植えで一緒に植えてもいいかもしれませんね。
ほうれん草やトマトの育て方はこちらで紹介しています。
小松菜の後作に悪い野菜
小松菜はアブラナ科の野菜のため、同じアブラナ科の野菜の後に植えると連作障害になってしまい、生育不良や病害虫の影響が出やすくなるため避けましょう。
まとめ
プランター栽培で小松菜の育て方と間引き方のやり方を紹介しました。小松菜は暑さにも寒さにも強く、栽培できる期間が長いので1年中楽しむことができます。そして小松菜栽培のポイントをとらえることで、失敗せずに育てることができます。
小松菜をお正月のお雑煮に入れられる地域にお住まいの方は、10月ごろに種まきをすればお雑煮にご自分が栽培された小松菜を使えますよ。お正月料理の黒豆の煮方、やすまる出汁を使った年越しそばの記事はこちらで紹介しています。
家庭菜園ではめずらしいハイビスカスローゼルの育て方の記事も紹介しています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
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