初投稿2024年11月20日
毎日の食事やお弁当のおかずにも適しているほうれん草。鉄分やビタミン類などの栄養価が高く、おひたしや炒め物など食べ方が豊富なので重宝されています。
ほうれん草は、種まきから収穫までの栽培期間が30日〜50日ほどと短く、畑がなくても限られたスペースやプランター、植木鉢でも育てることができるので、家庭菜園初心者の方におすすめな野菜です。
この記事では、プランター栽培でほうれん草の育て方を紹介しますので、最後まで読んでくださいね。
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ほうれん草の栽培時期
ほうれん草は涼しい気候を好むため、気温が15〜20℃の間が理想的で、春や秋に栽培するのが適しています。しかし春は、暖かくなり害虫が増えてくる時期なので、失敗しやすくなります。
秋冬の季節になると気温が下がってくるため、害虫も少なくなるので初心者の方にも育てやすいです、そして、種の品種を冬越し用を選べば失敗しにくくなり、種まき時期を秋から冬と少しずつずらしていくと、収穫も期間を長く楽しむことができます。ほうれん草栽培を始めてする方は、秋冬の時期にするのがおすすめです。
春植え
3月〜5月ごろ。暖かくなるので、害虫が増えてくるので注意が必要になります。
秋植え
8月下旬〜9月ごろ。涼しい気候の下でよく育ち、寒さに強い品種を選べば秋から冬にかけ順調に成長し、長い間収穫が楽しめます。寒くなるので害虫が少なくなるので、初心者の方は秋植えから始めるのがおすすめです。
冬植え
10月〜12月ごろ。寒さに強い品種を選びます。11月以降になりますと、寒くなり成長が遅くなることもあるので、春に収穫することを目指すとよいでしょう。
ほうれん草を秋冬に植える3つのポイント
ほうれん草を秋冬に植えるポイントを3つありますので、確認していきましょう。
寒さに強い品種を選ぶ
- 冬越しができる寒さに強い品種が適しています。
霜対策をする
- 秋冬に外で育てる場合は、霜が降りる前に苗をしっかり育てることが大切。霜除けのために不織布をかけるなどの対策をおこなくと効果的です。
日照条件に注意する
- 秋冬は日照時間が短くなるため、できるだけ日当たりのよい場所で育てることが重要です。
冬越しのための準備
ほうれん草は霜に弱いため、冬越しをさせたい場合は、寒冷地ではプランターを屋内に移すか、不織布や寒冷紗をかけて霜を防ぐようにします。霜除けの対策を行うことで、冬でも収穫を楽しむことができます。
プランターでほうれん草の育て方
ほうれん草は、栄養価が高く比較的育てやすい野菜です。種まきから収穫まで30日〜50日ほどで栽培することができます。そして、気温が下がってくると害虫なども少なくなるので、秋冬から栽培を始めるのがおすすめです。またプランターや狭いスペースでも簡単に育てられるので、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。
ほうれん草栽培で重要なのは、適切な土づくりと水やり、日光管理です。種まきのタイミングや間引き、水やりのコツを守ることで、順調に成長し美味しいほうれん草を収穫することがでいます。
必要なもの
- ほうれん草の種
- プランター(なるべく30cm以上のもの)なければ植木鉢でも大丈夫です。
- 培養土(初心者の方は新しい土で栽培するのがおすすめです)
- スコップ
- ジョウロ
- 化成肥料(窒素8、リン酸8、カリウム8)
- 液体肥料(必要に応じて)
- 苦土石灰(必要に応じて)
- 防虫ネットや不織布(必要な方)
- 薬剤農薬など
- 園芸用手袋
肥料などが入った培養土を使うことで、土づくりをせずに簡単に始められます。初心者の方やプランター栽培には、培養土を使うことをおすすめします。
適切なプランターの選び方
ほうれん草は比較的コンパクトに育ちますが、根が十分に広がるため、幅が30cm以上、深さが20cm以上のプランターサイズのものを選ぶとよいです。
プランターには、排水穴が必須です。水はけが悪いと根腐れを引き起こす可能性があるので、排水性の高いプランターを選ぶようにします。
葉物野菜におすすめなプランター
ほうれん草は牛乳パックやペットボトルでも育てることができます。
牛乳パックプランターの作り方はこちらで紹介しています。
家庭菜園に必要な道具類はこちらで紹介しています。
土づくり
ほうれん草は、肥料を好み排水性の良い土を好みます。土が固いと根がうまく伸びませんので、堆肥や腐葉土をしっかり混ぜ込むことが大切です。土のphはややアルカリ性(6.0〜7.5)が理想的です。
赤玉土と腐葉土を2:1の割合で混ぜ、土壌が酸性すぎるときは苦土石灰で中和しておくと良いです。
使用済みの土を使う方は、土を再生してから使うようにしましょう。そのまま使うと、病害虫の影響が出やすくなってしまいます。
使用した土の再生方法の記事は、こちらで紹介しています。
家庭菜園初心者の方は、肥料入りの培養土を使うことで、手間が省け簡単に土づくりができます。
種まき方法
ほうれん草の種は直まきするのが一般的です。
- 土に1〜2cmの深さで溝を作り、そこに5粒ほど種をまき、種と種の間は、約3〜5cmほど間隔を空けるようにします。
- 種をまき過ぎると、成長の妨げになりますので、種のまき過ぎには注意しましょう。
- 種をまき終えたら、軽く土を被せます。
水やり
種まき直後は乾燥に注意し、土が乾かないように軽く水やりを行います。
- 発芽するまでの約1週間は湿度を保ちつつ、土を乾燥させないようにします。
- プランターでは、水はけが重要です。底から水が出るくらいしっかりと水をやり、鉢底が水浸しにならないように注意しましょう。加湿に注意し、土の乾燥具合を見ながら水やりを調整します。
- 水やりは根本にやり、葉っぱにかからないように注意をします。(葉に水がかかると病気が発生しやすくなります。)特に夏は朝夕に水やりをするようにします。
日光と温度管理
ほうれん草の最適な温度は15〜20℃なので、暑すぎると葉が焼けてしまったり、すぐに花が咲いてしまう(とう立ち)をしてしまうので、涼しい時期に栽培するのが理想的です。
- ほうれん草は日光を好むので、プランターを置く場所は、できるだけ日当たりが良い場所を選ぶようにしてください。
- 特に春と秋冬の栽培では、直射日光が5〜6時間当たる場所が理想的です。半日陰でも育ちますが、できるだけ明るい場所を選ぶようにしましょう。
- 夏の高温時期には、午後の強い日差しを避けるために日よけを使うことを考えるといいです。ほうれん草は涼しい気候を好むため、夏には高温が続かないように注意が必要です。
間引きと間隔
- 発芽した後、元気に育っている苗を残し、間引いていきます。間引くことで残った苗が広がりやすく健康的に成長します。
- 株間を15〜20cmほどに保ち、根がしっかり広がるようにスペースを確保します。
肥料と追肥
ほうれん草は発育が早く、肥料を必要とする野菜ですが、過剰な肥料は逆に葉が苦くなったり硬くなったりとほうれん草の味が悪くなることがあります。
- 発芽後、1ヶ月ほど経ったころ成長に合わせて追肥をしていきます。
- 液体肥料を使う場合は、2ℓの水にリキダス原液をキャップ1杯を水やり程度に与えます。化成肥料を使う場合は、20gほどの少量を施すようにします。
ほうれん草の成長に合わせて、肥料を与えるようにしましょう。
ほうれん草が大きくならない
ほうれん草が大きくならない原因は、気温、土の栄養、水分管理、苗が密植していたり害虫被害など、さまざまな要因が考えられます。
特に秋冬に栽培されている方は、気温が低いのが原因で成長が遅くなっていることが多いです。我が家でも、ほうれん草が大きくならなかったときは、プランターを日の当たるところに移動させたら、成長してきました。地植えの方は、肥料や水を与える前に、ビニールや不織布などを被せて寒さ対策をしてみてはいかがでしょうか。
肥料を与え過ぎますと、苦くなったり硬いほうれん草になる可能性がありますし、水を与えすぎると根腐れの原因になってしまいますので注意が必要です。
病害虫対策
ほうれん草は比較的病害虫に強いですが、アブラムシやヨトウムシがつくことがあります。見つけたら早めに取り除くようにしましょう。
また、病気としては「うどんこ病」や「灰色かび病」などがあります。湿度が高くなると発生しやすくなるため、風通しの良い環境で育てることが重要です。もし病気が発生した場合は、葉が湿らないように水やりを工夫したり、虫除けネットや不織布などを使用するといいです。
不織布は寒さ対策にもなるのでおすすめです。
収穫
ほうれん草は、種まきから約30〜50日で収穫できます。
- 若い葉を収穫する場合は、株の外側から順番に葉を手で折るか、ハサミでカットして摘んでいきます。内側から新しい葉が出てくるので、少しずつ収穫することができます。
- 全体を収穫する場合は、株を根ごと引き抜きます。収穫が遅れると、とう立ち(花芽ができること)が始まりますので、とう立ち前に収穫することをおすすめします。とう立ちしてしまうと、葉が硬くなり味が苦くなることがあります。
ほうれん草と相性がいい野菜と悪い野菜
ほうれん草には相性がいい野菜と悪い野菜がありますので、確認していきましょう。
ほうれん草と相性がいい野菜
- にんじん
- 大根
- かぶ
- さつまいも
- えんどう豆
- レタス
- 小松菜
- 白菜
- ブロッコリー
- インゲンなど
ほうれん草を秋冬に栽培した後は、我が家では栽培期間が短い小松菜や、春夏野菜のえんどう豆やインゲン豆、さつまいもなどを栽培しています。
プランター栽培できる小松菜や白菜の記事はこちらで紹介しています。
ほうれん草と相性が悪い野菜
- トマト
- ピーマン
- ジャガイモ
- きゅうり
- かぼちゃなど
ほうれん草は、ナス科とウリ科の野菜と相性が悪いといわれています。秋冬にほうれん草を栽培された方は、夏野菜にナス科とウリ科の野菜を同じ場所で栽培するのは避けるようにしましょう。
連作を避ける
同じ場所に毎年ほうれん草を植えると、土壌中の栄養素が偏ったり、害虫が増えることがあります。できれば3〜4年ほどほうれん草を同じ場所で育てないようにしましょう。
まとめ
ほうれん草の栽培は、プランターやスペースが限られていても手軽にでき、収穫が楽しめるので家庭菜園が初心者の方にも適しています。そして、秋冬に栽培することで害虫被害も少なくなるので、失敗しにくくなります。
ほうれん草は、土づくり、種まき、間引き、肥料や水やりの管理をしっかり行い、日光を確保することで元気なほうれん草を育てることができます。少しの手間で家庭で新鮮なほうれん草を楽しんでください。
ほうれん草以外にも、ネギやトマト、秋に栽培する野菜などの記事はこちらで紹介しています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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