初投稿2024年8月13日最新更新日2025年9月7日
ブロッコリーを収穫した後、「次に何を植えたらいいの?」と迷ったことはありませんか?
実は、野菜には相性がいい組み合わせ(コンパニオンプランツ)と反対に一緒に植えると生育不良や病害虫を招く組み合わせがあります。
さらに、同じ科の野菜を続けて育てる「連作障害」を起こしやすいので注意が必要です。
この記事では、ブロッコリーを育てた後(後作)や近くに植えると良い野菜・悪い野菜を紹介しますので、最後まで読んでくださいね。
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ブロッコリーと相性が良い野菜(後作・混植におすすめ)

家庭菜園で人気の高いブロッコリー。栄養価が高く収穫の楽しみも大きい野菜ですが、育てる過程では「害虫被害」や「土の養分不足」といった悩みも多い野菜です。
そんなときに役立つのがコンパニオンプランツ(相性の良い植物を一緒に植える栽培方法)です。
まず、ブロッコリーの特性を理解しておきましょう。ブロッコリーはキャベツやカリフラワーと同じアブラナ科に属する野菜です。
アブラナ科の特徴は、
- 肥料を多く必要とする「肥料食い」
- アオムシやモンシロチョウ、コナガなどの害虫が集まりやすい
- 連作障害が出やすい
という点です。つまり、同じアブラナ科の野菜仲間を続けて栽培すると病害虫のリスクが高まります。
そこで「違う科の野菜」と組み合わせることで、病害虫被害の軽減や土の養分バランスの改善につながるのです。
ブロッコリーと相性が良い野菜
ブロッコリーと相性が良い野菜類は、
- トマト
- なす
- ピーマン
- きゅうり
- レタス類
- とうもろこし
- ほうれん草
- えだ豆
- インゲン
- パセリ
- ハーブ類
などがあります。
ブロッコリーの後作に良い野菜
ブロッコリーの後作に良い野菜は次の通りになります。
ナス科(トマト・なす・ピーマン)
土壌病害が重なりにくく、輪作に最適です。
- 春にブロッコリーを収穫→そのまま夏野菜のトマトへバトンタッチします。
- 夏のトマト収穫が終わったら、秋植えブロッコリーを再び育てられます。
- なすやピーマンはうまく育てらると秋まで収穫できるため、ブロッコリーの植え付けが少し遅れてしまいます。
- トマトとナスやピーマンの両方の後作でブロッコリーを栽培すれば、収穫時期がずれて長い期間楽しめます。
特にブロッコリーの後作におすすめなのは「トマト」
ブロッコリーの収穫は春先が多いため、そのタイミングで夏野菜のトマトを植えると自然な流れになります。
また、夏の終わりにトマトの栽培が終わったら、秋植えのブロッコリーを再び育てられるので、
という理想的なサイクルが作れます。
我が家では、ブロコリーの後作、前作にトマトを栽培しています。夏にはトマト、秋から春にかけてブロッコリーを栽培すれば、うまく畑がまわっていきます。


トマトの育て方の記事はこちらで紹介しています。
ブロッコリーの育て方はこちらで紹介しています。
ウリ科(きゅうり)
ブロッコリーの根の残りが土をやわらかくしてくれるため、生育しやすくなります。

きゅうりの育て方はこちらで紹介しています。
マメ科(インゲン・枝豆・落花生)
ブロッコリーを収穫した後に根を一緒にすき込めば肥料代わりになり、後作が元気に育ちます。
また、マメ科を植えることで輪作効果によって土壌が休まり、連作障害を軽減できます。

インゲン豆の育て方はこちらで紹介しています。
イネ科(とうもろこし)
生育リズムや栄養要求が異なるため、互いに競合せず育てやすいです。
肥料をよく使うとうもろこしは、ブロッコリーの後の肥料を吸い上げることで、とうもろこしが元気に育ちます。
ブロッコリーと一緒(混植)や隣に植えても良い野菜
ブロッコリーを栽培する同じ時期に、他の野菜と一緒に育ててみてはいかがでしょうか?
家庭菜園の限られたスペースでは、他の野菜を組み合わせる工夫をすることで、害虫防除と土壌改良を兼ねられます。
キク科(レタス・サニーレタス・シュンギク)

- レタスにはブロッコリーを狙う害虫(アオムシやコナガ)がつきにくく、一方でヨトウムシなどはレタスを好むため、混植したり隣に植えることでブロッコリーの被害を分散できます。
- 特にアオムシやコナガなどの害虫は、サニーレタスの香りや赤色を嫌うため、ブロッコリーの近くにはサニーレタスを植えるのがおすすめです。
- またレタスは根が浅く、ブロッコリーのように深く根を張らないため、栄養や水分をめぐる競合が少ないのも利点です。
植え方
- ブロッコリーの株間にレタスを植えると日光を効率よく利用でき、限られた家庭菜園スペースを有効活用できます。虫の被害が減り管理も楽です。
サニーレタスの育て方はこちらで紹介しています。
マメ科(インゲン・枝豆・そら豆)

植え方
- ブロッコリーの株間に植えたり、あるいは後作として植えると効果的です。
- ただし背の高いツルありインゲンは日陰を作るため、ツルなしインゲンがおすすめです。
枝豆やそら豆の育て方はこちらで紹介しています。
ヒユ科(ほうれん草)
- ほうれん草は生育期間が短いため、ブロッコリーが大きく育つ前に収穫できます。そのため、ブロッコリーの株元の空いたスペースをスペースを有効に活用できます。
- さらに、ほうれん草を先に収穫することで風通しや日当たりも良くなり、ブロッコリーが健やかに育つ環境を整えることができます。
- そして、寄せ付ける害虫も異なるため分散することができます。
植え方
- ブロッコリーの株元や空いているスペースに植えます。
ほうれん草の育て方はこちらで紹介しています。
セリ科(セロリ・パセリ・ディルなど)
- パセリやディルなどのセリ科の野菜は独特な香りを放ち、コナガやモンシロチョウがブロッコリーに近づくのを防ぎます。
- また、これらの植物は益虫(てんとう虫や寄生蜂など)を呼び寄せ、アブラムシなどの害虫を自然に退治してくれる効果があります。害虫対策を農薬に頼らずに行いたい方に特におすすめです。
植え方
- ブロッコリーの周囲に点在させて「虫よけガード」として利用します。
ハーブ類(ミント・カモミール・ローズマリーなど)
- 香りが強く、チョウやガの飛来を抑制する効果があります。
- 特にカモミールは「植物のお医者さん」と呼ばれ、一緒に植えることで周りの植物を元気にし、生育を助けるとされます。
植え方
ブロッコリーと相性が悪い野菜・後作に避けたいもの
ブロッコリーと同じアブラナ科の野菜を連続で植えると、連作障害が起きやすくなります。
同じ害虫(アオムシやコナガ、ヨトウムシ)が集中して発生しやすく、肥料を多く必要とする点も共通しているため、土の栄養不足を招きやすく成長に影響します。
ブロッコリーの後作に植えない方が良い野菜、となりに植えない方が良い野菜
アブラナ科の野菜は次の通りです。
- キャベツ
- 小松菜
- 白菜
- 大根
- ルッコラ
- かぶ
- カリフラワーなど
そして、ブロッコリーの隣や近くに植えてはいけない野菜は「キャベツ」です。
- キャベツはアオムシがよくつくので、ブロッコリーにもアオムシが移る可能性があるので避けるようにしましょう。
- どうしても同時期に育てたい場合は、ブロッコリーとキャベツの間にサニーレタスを挟むと害虫を寄せ付けにくくなります。
- またプランター栽培の方であれば、別々のプランターで栽培すれば問題なく育てられます。
- ブロッコリーと同じ秋植えには小松菜やミニ白菜もおすすめです。
キャベツ、小松菜、ミニ白菜の育て方はこちらで紹介しています。
まとめ
ブロッコリーの後作やブロッコリーと一緒に植えると良い野菜、相性が悪い野菜などを紹介しました。
野菜の組み合わせを工夫すれば、害虫が減り土の健康も保つことができ、収穫量のアップに繋がります。ぜひブロッコリーの後作リレーに挑戦してみてくださいね。
春夏に植える野菜や秋冬に植える野菜はこちらで紹介しています。
家庭菜園の合間に、ほかの季節仕事にも挑戦してみませんか?
このブログでは、干し柿づくりや梅干し作りなど、暮らしに役立つ記事も紹介しています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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