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プランター栽培できゅうり(キュウリ)の育て方|わき芽(子づる)かきや摘芯方法も紹介

初投稿2025年3月1日最新更新日2025年5月16日

きゅうりは家庭菜園で非常に人気のある野菜で、そのみずみずしい食感とさわやかな風味は、サラダや酢の物など多くの料理で活躍します。

きゅうりは生育が早く、適切な管理を行えば植え付けてから約40日〜50日ほどで収穫が可能です。採れたてのきゅうりは、市販のものとは一味違う新鮮さがあります。特にプランターを使用した栽培は、スペースが限られたベランダや庭でも手軽に始められるため、初心者の方にもおすすめです。

この記事では、プランター栽培できゅうりの育て方、わき芽のかき方や成長管理、そして収穫までの詳しい手順を解説しますので、最後まで記事を読んでくださいね。

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プランター栽培できゅうり(キュウリ)の育て方

プランターで育てるきゅうり栽培は、土壌管理がしやすく、病害虫の被害を抑えることができるため、ベランダ栽培や初心者の方にも適した方法です。栽培するポイントを押さえることで、健康なきゅうりを育て、おいしくいただくことができます。

 

必要なもの

  • きゅうりの苗
  • プランター(横幅65cm、深さ30cm以上のもの)
  • 培養土(初心者の方は新しい土で栽培するのがおすすめです)
  • 堆肥(必要に応じて)
  • 苦土石灰
  • 化成肥料(窒素8、リン酸8、カリウム8)
  • 液体肥料
  • 支柱
  • ひもや結束バンド
  • ネット(必要に応じて)
  • 肥料袋(寒さ対策)
  • スコップ
  • ジョウロ
  • ハサミ
  • マルチや敷きわら(必要に応じて)
  • 防虫ネットや薬剤農薬など
  • 園芸用手袋

 

家庭菜園に必要なものはこちらで紹介しています。

 

taimamatan.hatenablog.com

 

 

家庭菜園で土や野菜苗を触るのであれば、手袋は必須です。手は荒れますし、害虫や土の中にいる細菌などで手にキズをおうことがあります。手袋をして手を守るようにしましょう。

 

 

 

プランターサイズの選び方

きゅうりの根は浅く広がるため、横幅65cm、深さが30cm以上、容量が20〜30L以上の大型プランターが適しています。幅が広いプランターを選ぶことで、根が十分に広がり、健全な成長を促すことができます。また、排水性を確保するために、底に十分な排水穴があるものを選びましょう。

  • 横幅が65cmの大型プランターに、2株植えることもできますが、株同士が混み合い栄養を取りあってしまうので、1株で栽培することをおすすめします。

 

大型プランターにきゅうり苗1株。
害虫予防にネギと一緒に植えています。

 

 

大きいプランターが置けない方は、小さいプランターでも大丈夫です。我が家は直径38cm、深さ30cm、22Lの小型プランターでも栽培しています。小さいので場所はとらず、移動するのに軽いので使い勝手が良いです。

 

小型プランター

 

きゅうり苗の選び方
  • 双葉が残っており、本葉が2〜3枚、高さが15〜20cmぐらいのもの
  • 節間が短く、茎が太くしっかりしたもの
  • 葉の色が濃いもの
  • 病害虫の被害がない健康なもの
  • 高さが30cmほどに徒長した苗は選ばない
  • 葉っぱが黄色くなったものは選ばない

 

きゅうりの苗(自根苗)

 

 

初心者の方は、病気に強く、失敗が少ない「接木苗」がおすすめです。

ホームセンターなどで「接木苗」や「自根苗」が売られています。

  • 接木苗(つぎきなえ)とは、異なる植物の一部を組み合わせて作られた苗のことです。
  • 種から育てた苗のことを、自根苗(じこんなえ)といいます。

きゅうりやトマト、ナスなどの野菜では、土壌病害に強い品種を台木に選び、収穫量や味が優れた品種を穂木にして接木苗を作ります。接木苗は、病気にかかりにくく、失敗が少ないのがメリットですが、種から育てる自根苗に比べて価格が高いのがデメリットになります。

 

どらちを選ぶかは、みなさま方の好きな方を選べばいいと思います。我が家は、価格を抑えたかったので、自根苗(100円)を選びました。接木苗は300円でした。

 

土づくり

きゅうりは、肥料を多く必要とする野菜のため、元肥をしっかり入れた土づくりが必要です。きゅうりは、浅く根を張るため水はけの良い土壌を好みます。プランターや植木鉢などは、鉢底石を敷いたり、プランターの中敷を敷き、水はけの良い状態にしましょう。

 

古い土を使われる方は、土を消毒することをおすすめします。古い土の消毒方法はこちらで紹介しています。

 

taimamatan.hatenablog.com

 

  • 畑栽培の方は、植え付ける2週間前に、1㎡あたり堆肥2〜3Kg、苦土石灰150g、化成肥料を150gを施し、深く耕しふかふかにします。ウネ幅を60cm、高さを20cmほどにします。乾燥予防と病気予防のためマルチや敷きわらを活用するのもおすすめです。
  • プランター栽培の方は、植え付ける2週間前に、10Lあたり苦土石灰を15g、化成肥料を15gをよく混ぜ合わせ、ふかふかの土づくりをします。(苦土石灰の分量は、ph6.0~6.5に調整します。)

 

初心者の方やプランター栽培をする方は、肥料入り培養土を使うことで土づくりせず、簡単に家庭菜園が始められます。我が家も肥料入り培養土を使っています。

 

 

 

きゅうりの栽培時期

きゅうりは暑さに弱い野菜です。18〜28℃が生育適温で、35℃以上になりますと生育が止まってしまうので、7〜8月の暑い時期になるまでに栽培を終えるのが良いでしょう。

 

きゅうりの植え付け時期

地域や気候にもよりますが、きゅうりの植え付け時期は、一般的に4月下旬〜5月中頃が適しています。

  • 3月ごろの気温が低い時期に植え付けると、生育不良の原因になるため注意が必要です。
  • 気温15℃以上になり安定してから植え付けを行いましょう。
  • 逆に、気温が高くなる夏場に植え付けると、花が落ち収穫ができなくなることもあります。

 

昨今の気温変動により、5月の植え付けになりますと収穫期間が短くなり収穫量も少なくなる可能性があります。そのためには植え付け時期を4月の早めにすると良いです。4月初め頃に植え付けると6月ごろ収穫できます。

 

我が家は、秋きゅうりを収穫したかったので、7月に植え付けをしましたが、途中までは成長が早く良かったのですが、8月の猛暑で花が落ちてしまい、実がなりませんでした。

 

寒さ対策

4月はまだ気温が安定しない日が続くことがあります。気温が低いと成長が遅くなることがあるので、そのような時は培養土や肥料などの空き袋で、寒さ対策をするのもおすすめです。保温にもなりますし、風よけにもなります。

 

  • 肥料袋の上下を切ります。
  • きゅうり苗の周辺に、支柱を4ヶ所立てます。
  • きゅうり苗の上から袋を被せ、あんどんのような感じにします。

 

きゅうりの寒さ対策

 

きゅうりの植え付け方法
  1. 本葉が3枚くらい、高さが15〜20cmほどになったころが、きゅうり苗を植え付けるタイミングです。
  2. 苗を植え付ける2時間ほど前に、苗にたっぷり水をあげておきます。
  3. プランターの底に鉢底石を敷くか、プランターの中敷を敷き排水性を確保します。その上に培養土を8分目まで入れます。畑栽培の方は、排水性を良くするためによく耕し、高いウネを準備します。
  4. 土を軽く押さえて平らにならし、プランターの中央に植え付け穴を掘ります。深さは根鉢と同じ高さにしましょう。
  5. 土穴に、根腐れしないように水を100ccほど入れます。苗をポットから慎重に取り出し、根鉢を崩さなように植え穴に置きます。周囲の土を優しく寄せ、根元を軽く押さえて固定します。
  6. 日の当たる場所にプランターを置き、プランターの底から水が流れ出るまで、たっぷりと水を与えます。土と根が密着し、苗が活着しやすくなります。

    小さいプランターにきゅうりの植え付け
  7. 苗の近くに仮支柱を立て、苗の茎をヒモで軽く結びます。
  8. 病気予防や土の乾燥予防のため、敷きわらやマルチを活用するのもおすすめです。

 

 

畑の場合は、ウネ幅60cmなら1条(1列)で、株間は40〜50cm間隔を空けるようにしましょう。

 

日当たりと水やり

きゅうりは日光を好む野菜のため、日当たりのよい場所で栽培するようにしましょう。また、きゅうりの大部分が水分で構成されており、特に乾燥に弱い性質を持っています。

 

  • 土の表面が乾いたら、プランターの底から流れ出るまでたっぷりと水を与えることが重要です。しかし、水を与えすぎて土が常に湿っていると、根腐れやベト病、うどんこ病などの、病気原因になるため注意しましょう。
  • 土が乾燥したり、雨水などの泥はねを防ぐために、敷きわらを活用するのもおすすめです。
  • 花が咲き始めてから実が成長する時期には、日光や水分が不足すると果実の成長が阻害され、葉っぱの色が薄く黄色っぽくなったり、曲がった形の悪いきゅうりができる原因になります。
  • 夏場の高温期には、朝と夕方の涼しい時間帯に1日2回の水やりを検討してください。また、葉に直接水をかけることで、葉の温度を下げ蒸発を助ける効果も期待できます。

 

 

日当たりのよい場所に置きます

 

支柱やネットなどの設置・ツルの誘引

きゅうりの植え付けから2週間ほどするとツルが伸び始めますので、早めに支柱やネットに誘引していきます。

  • ツルを放置すると地面を這ってしまい、病害虫のリスクが高まります。
  • 支柱やネットを活用したツルの誘引は、スペースの有効活用するだけではなく、病害虫の予防にも効果的です。
  • 管理作業を適切に行うことで、きゅうりの健全な成長と豊富な収穫が期待できます。

 

きゅうりは、最初親ヅルを伸ばし、木をしっかり育てるのが大事です。

支柱の長さ1.5m〜2mのものを準備しましょう。

 

畑栽培の支柱の立て方
  1. 植え付けから2週間ごろ、うねの両端に向かい合わせに支柱2本をしっかり挿し固定します。支柱は風などで倒やすいので、安定するように深く差し込み、しっかり立てましょう。
  2. 向かい合わせた支柱の上部を交差させて、ヒモや結束バンドでしっかり固定します。1m間隔で畑の両端と中央に1〜2箇所の4セット準備しておくと安定します。ウネの長さにより、セット数は変わってきます。
  3. 交差部分の上に、ウネの長さに合わせた横支柱を渡します。
  4. ヒモや結束バンドで、しっかり固定して全体を安定させます。たるみがないように、強めに結ぶのがコツです。
  5. ネットを張る場合は、上部の横支柱にネットを結び、ピント張ります。ツルが絡みやすいように、ネットをたるませないようにしましょう。
  6. ヒモを張る場合は、縦や斜めにヒモを張り、ツルを誘引できるようにします。

 

大型プランター栽培の支柱の立て方
  1. 植え付けから2週間ごろ、プランターの四隅に支柱を立てる穴が空いているので、支柱を挿し固定します。風で倒れてしまいますので、しっかり立てましょう。
  2. 向かい合わせた支柱の上部を交差させて、ヒモや結束バンドでしっかり固定します。それをプランターの両端にセットします。
  3. セットした両端の交差部分の上部に、横支柱を渡します。
  4. ヒモや結束バンドで、しっかり固定して全体を安定させます。たるみがないように、強めに結ぶのがコツです。
  5. ネットを張る場合は、上部の横支柱にネットを結び、ピント張ります。ツルが絡みやすいように、ネットをたるませないようにしましょう。
  6. ヒモを張る場合は、縦や斜めにヒモを張り、ツルを誘引できるようにします。我が家はネットを使用せず、ヒモにツルを誘引していきました。

大型プランターにきゅうりの支柱たて



ツルを支柱に誘引する

きゅうりのツルを誘引してあげないと、ツルが支柱に絡まないため成長がバラバラになってしまいます

 

  1. 植え付けのときに立てた仮支柱を、長いものに変えていきます。葉っぱが5節ぐらいになりツルが伸び始めたら、長めの支柱を準備します。(親ヅル用)
  2. ひもなどで軽く固定しながらツルを支柱に巻き付けます。ツルの先端が上を向くように誘引すると、成長が促進されます。定期的に誘引作業を行い、ツルが支柱やネットから外れないように注意しましょう。
  3. その後は、成長に合わせて長いものに調整していきます。

ツルを誘引していきます



小型プランター栽培の支柱の立て方と誘引のやり方
  1. 苗を植え付けた時に、プランターにある支柱穴の4箇所に、支柱を斜めに挿し固定します。
  2. 苗が成長し節が7〜8節ほどになってきたら、植え付けたときの親ヅル用の仮支柱を、長い支柱(1.5〜2m)に変えます。1本の支柱に親ヅルを伸ばしていき、子づるは4本の支柱に誘引させていきます。
  3. 小さいプランター栽培で、2m近くの高さになりますと、風などで倒れてしまう可能性があります。12〜15節ほどになったころ、子づる用に立てた4本の支柱に親ヅルをグルグルと巻きつけていくと、倒れにくくなります。

 

小型プランターにきゅうりの支柱たて

 

きゅうりのわき芽(子づる)かき

きゅうり栽培において、わき芽(子づる)や摘芯(先端を摘みとる)の管理は非常に重要な作業の一つです。

 

なぜわき芽かきや摘芯をするのか?

わき芽(子づる)とは、主枝(親ヅル)と葉っぱの付け根(節)から新たに生えくる芽のことです。きゅうりは、株をしっかり育てるのが大事なので、わき芽(子づる)は大きくさせないようにします。株の基礎をしっかりと作り、株を十分に張らせるためです。

 

  • わき芽をそのまま放置すると、ツルが過剰に伸び、葉が茂りすぎてしまいます。その結果、株全体の風通しや日当たりが悪くなり、病害虫の発生リスクを高めてしまい、きゅうりの品質や収穫量が悪くなる可能性があります。
  • 適切なわき芽のかき方を行うことで、栄養を効率的に実を集中させ、品質の良いきゅうりを収穫することができます。

 

きゅうりのわき芽(子づる)のかき方

わき芽は小さいうちに摘み取るのが理想です。大きく成長してからでは、株に与えるダメージが大きなる可能性があります。

 

  • きゅうりの主枝(親ヅル)が成長する過程で、下から数えて5〜6節目までのわき芽は全て摘み取ります。
  • わき芽の根元を指で軽くつまみ、軽くひねるようにすると簡単に取り除くことができます。

    軽くひねると簡単に取り除けます。
  • わき芽が大きく成長しすぎた時は、消毒したハサミで切り取ります。汚れたハサミを使用すると、病気の原因になることがあります。
  • 必要以上にわき芽や葉っぱを取り除いてしまうと、光合成がしにくくなり株の成長が阻害されることがありますので、適度に葉っぱの枚数を残すようにしましょう。
  • 子づるの間から出てくるわき芽は孫づるといいます。孫づるを栽培する方は子づると同じ作業になります。

 

きゅうりの摘芯

摘芯とは、植物の成長をコントロールするために、茎の先端を切る作業のことを指します。きゅうりの摘芯を行うことで、わき芽(子づる)の発生を促し、収穫量を増やすことができます。

きゅうりの畑栽培と大きいプランター栽培の摘芯方法
  • 主枝が5〜6節目以降のわき芽(子づる)は、葉を2〜3枚、節を1〜2節を残して摘芯(先端を摘み取る)し、過度な成長を抑制します。
  • 親ヅルに立てた支柱(1.5〜2m)の高さになったら、親ヅルの先端を摘芯し、子づるを成長させます。
  • 摘芯をした後は、しっかり追肥を行います。
  • 孫づるを栽培する方は子づると同じ作業になります。

 

きゅうりの小さいプランター栽培の摘芯方法

小さいプランターでは、親ヅルが2m近くの高さになりますと、風などで倒れてしまう可能性があります。そんな時は、子づる用に立てた4本の支柱に親ヅルをグルグルと巻きつけていくのがおすすめです。

グルグル巻きつけていきます

そして、小さいプランターでは畑栽培と違い、どうしても小さい株になってしまいます。そんな時は子づるは育てず、親ヅルだけを栽培するのも良いです。

  • 親ヅルだけに栄養を集めるため成長が早くなります。
  • しかし、一気に大きくなってしまい、収穫が大変になることもありますので、覚えておきましょう。

 

子づるを育てたい方は、株を大きく育ててから、10節より上で子づるを栽培するのもおすすめです。

  • 親ヅルと子づるに栄養が分散されるので、成長が緩やかで、小さめなきゅうりになることもあります。
  • 一気に大きくならないので、ゆっくり収穫することができます。

 

  • 一気に収穫したい方は、親ヅルだけの栽培がおすすめ
  • ゆっくり収穫したい方は、子づるも栽培するのがおすすめ

我が家は、15節ぐらいまではわき芽をとり、15節より上で子づるを栽培しています。収穫はゆっくりです。

 

親ヅルだけを育てたい方
  1. 親ヅルだけを育てる方は、出てきたわき芽はすべて摘み取るようにします。栄養を親ヅルでだけに集めるので、しっかりした大きいきゅうりが収穫できます。
  2. 12〜15節ほどになったころ、子づる用に立てた4本の支柱に親ヅルをグルグルと巻きつけていくと、倒れにくくなります。
  3. 親ヅルはなるべく摘芯せず、そのままグルグルと支柱に巻きつけて栽培する方が株が元気なままで、長い期間収穫できます。
  4. 摘芯をした後は、しっかり追肥を行います。

 

子づるも育てたい方
  1. 主枝(親ヅル)が15節目までのわき芽は摘み取ります。
  2. 15節目以降のわき芽(子づる)を、葉を2枚、節を1節を残して摘芯(先端を摘み取る)し、過度な成長を抑制します。親ヅルと子づるに栄養が分散されるため、小さいきゅうりになることもあります。
  3. 15節で摘芯をした後、子づる用に立てた4本の支柱に親ヅルをグルグルと巻きつけていくと、倒れにくくなります。
  4. 親ヅルはなるべく摘芯せず、そのままグルグルと支柱に巻きつけて栽培する方が株が元気なままで、長い期間収穫できます。
  5. 摘芯をした後は、しっかり追肥を行います。
  6. 小さいプランターでは、栄養が分散され収穫量が少なくなるので、孫づるは育てません。

 

追肥と寄せ土(増し土)

きゅうりは生育が早く、多くの栄養(肥料)を必要とします。植え付けから約2週間後を目安に、最初の追肥を施します。また、水やりや風などで土が流されることがありますので、株をしっかりさせるために、土寄せも一緒に行います。その後は10日〜14日に一度、定期的に追肥と寄せ土を行うと効果的です。

特に実がつき始めるてからは、肥料切れを起こさないように注意が必要です。

  • 肥料が不足すると、葉の色が薄く黄色っぽくなったり、果実の成長や鈍り、品質の低下や収穫量の減少を招くことがあります。
  • 逆に肥料を与えすぎますと、葉っぱばかり茂り実がつかない原因になりますので、必要量を定期的に与えるようにしましょう。

 

1回目の追肥と寄せ土
  1. 畑栽培の方は、1㎡あたり化成肥料を50gをウネの溝にまき、土と軽く混ぜ合わせます。土を株元に寄せていき、株を安定させましょう。この時に雑草があるときは、取り除くようにします。
  2. プランター栽培の方は、10Lあたり土をスコップに2杯、化成肥料を10gをよくかき混ぜます。土を株元に寄せていき、株を安定させましょう。
  3. 追肥の後は、根に効率良く栄養が行きわたるように、たっぷり水を与えます。

 

肥料入りの培養土を使うと、肥料と土を混ぜ合わせる作業をしなくて済むので簡単ですよ。我が家は手間を省きたいので、肥料入りの培養土を使っています。

 

  • その後の追肥と土寄せは、10日〜2週間おきに定期的に施すようにします。
  • 成長が遅い時や葉っぱが黄色くなったり、元気がないときは速効性の高い液体肥料も追加で使うようにします。液体肥料を水で薄め水やりがわりに与えると効果的です。

 

液体肥料の作り方

液体肥料は雨で流れやすいので、次の日が晴れる日に行うのが理想です。

 

  1. 液体肥料(リキダス)1キャップ、水を2Lをジョウロに入れます。
  2. 水やりと同じように、土全体に与えます。

 

病害虫の被害

きゅうりは、春から夏にかけて栽培するため、病害虫の被害に合うことが多いです。アブラムシ、アオムシ、ウリハムシ、ハダニ、うどんこ病、ベト病などにより葉や実をダメにしてしまいます。初期の兆候を見逃してしまわないように注意が必要です。

 

我が家は、下葉を取らず置いたままにしていたら、風通しが悪くてこのような病気が出てしまいました。病気の葉っぱはすぐに取り除きました。

きゅうりの病気

 

  • 毎日水やりの時に、葉の裏や茎を観察して害虫や病気の兆候がないか確認します。
  • 害虫を捕獲できればいいのですが、なかなか難しい時は、防虫ネットを活用するのも効果的です。
  • 雨水や水やりなどの泥はねで、病気にかかりやすくなります。病気予防のため、敷きわらを活用するのもおすすめです。
  • 枯れた葉っぱや実は早めに取り除き、病気の原因を減らすようにします。
  • 大量発生した場合や手に負えないときは、薬剤を使用するのも検討しましょう。早めに対処しないと株全体がダメになり、収穫できずに枯れてしまうこともあります。

 

我が家の家庭菜園の野菜類はこちらの薬剤を使っています。

1年中使える薬剤

 

 

きゅうりの成長

 

 

きゅうりの収穫

きゅうりは植え付けてから約40〜50日ほどで収穫できます。長さが15〜20cmになったら収穫のタイミングです。

 

2025年の成長記録は、4月11日に植え付け、初収穫は5月16日でした。

 

5月12日

 

5月16日、きゅうりの収穫

 

  • きゅうりを持ち、消毒したキレイなハサミで根元を切り取ります。
  • 汚れたハサミを使用すると、病気が発生する可能性があるので注意しましょう。

 

家庭菜園だから見ることができる、花がついたままのきゅうりを収穫できます。とても新鮮です。

花がついたきゅうり

 

きゅうりは成長が早いので、後1日待ってから収穫しようと置いておくと、次の日には大きくなり過ぎたきゅうりになってしまいます。収穫が遅れますと、実がかたくなったり、巨大化になってしまい風味が落ちてしまいますので、早めに収穫しましょう。

 

まだまだ小さいですが、実がたくさん付いています。

実がたくさん付いています

 

黄色くなったきゅうり、大きく育ちすぎたきゅうりの食べ方

黄色くなったきゅうりや大きく育ちすぎたきゅうりは、完熟した状態なので漬け物にしたり、炒め物にするのがおすすめです。もし、ネバネバしたり苦味がある時は、傷んでいる可能性が高いので食べるのはやめましょう。

 

きゅうりの実が曲がる

きゅうりが曲がる原因として、水や肥料不足、日照不足が考えられます。また、気温が高温になっても曲がることがあります。

曲がったきゅうりは早めに収穫し、次できるきゅうりに栄養を回すようにします。曲がったきゅうりは少し食感が悪かったり、味が薄いこともありますが食べることができます。もし、ネバネバしたり苦味がある時は、傷んでいる可能性が高いので食べるのはやめましょう。

 

曲がったきゅうり

 

きゅうり栽培のトラブル

きゅうりを栽培しているとトラブルが出ることもありますので、確認しておきましょう。

 

雄花ばかりで雌花がつかない

  • 気温が30℃以上の高温になると、雌花が少なくなります。高温時は寒冷紗で遮光するのがおすすめです。
  • 摘芯をせず親ヅルを伸ばしすぎると、雌花が出にくくなります。雌花が出ない時は、親ヅルを摘芯し、子づるを伸ばすようにしましょう。
  • 窒素肥料が多過ぎて、葉ばかりが茂り、雌花がつかなくなることがありますので、窒素肥料を控え、カリウムとリン酸だけの肥料を与えるようにします。

 

花が落ちる

  • 受粉がうまくいっていないと花が落ちることがあります。虫が少ない環境で栽培している方は、人工授精をする必要があります。雄花の花粉をやわらかい筆などでこすり、雌花にやさしく撫でてあげましょう。
  • 気温が35℃以上になると、花が落ちたり枯れることがあります。気温が高すぎるときは、寒冷紗などで遮光することをおすすめします。
  • 水不足になると、花が落ちることがあります。毎日水やりをするようにします。

 

きゅうりの実がならない

  • 受粉がうまくできていないと、実が付きません。虫が少ないと受粉不良を起こしやすくなります。虫が少ない環境で栽培している方は、人工授精をする必要があります。雄花の花粉をやわらかい筆などでこすり、雌花にやさしく撫でてあげましょう。

 

きゅうりの実が小さい、実が大きくならない

  • 肥料が少なくて、栄養不足で実が大きく成長しなくなります。定期的に追肥を施しましょう。液体肥料を加えるのも効果的です。
  • 水不足になると、成長が遅れることがあります。特に果実がつき始める時期は乾燥に弱いので、毎日水を与え水切れを防ぐようにします。
  • 日照不足になると、成長が遅くなることがあります。プランターを日当たりのよい場所に移動しましょう。
  • 実がなり過ぎていると、株に負担がかかり実が小さくなることがあります。成長が止まっている実や形の悪い実は間引きます。
  • 古い葉が残っていると栄養を取られてしまうので、下葉や古い葉は取り除きます。

 

きゅうりと相性が良い野菜と相性が悪い野菜

野菜には、一緒に植えることで生育に良い影響を与える相性の良い野菜と、反対に一緒に植えることで害虫を呼び寄せたり、生育が悪くなってしまう相性の悪い野菜があります。きゅうりにも影響を与える野菜がありますので、確認していきましょう。

 

きゅうりと相性が良い野菜

きゅうりは、葉ネギやパセリと一緒に植えることで病害虫の被害が少なくなる効果があります。我が家はネギと一緒に植えています。

 

害虫予防のため葉ネギと一緒に植えています

 

こちらでネギの育て方を紹介しています。

 

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夏野菜のきゅうりの後作には、秋から栽培できるほうれん草や葉ネギがおすすめです。夏野菜の後は秋野菜を楽しむことができます。

 

ほうれん草の育て方やおすすめな秋冬に植える野菜の記事を、こちらで紹介しています。

 

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きゅうりと相性が悪い野菜

  • かぼちゃ
  • メロン
  • イカなど

ウリ科の野菜のきゅうりは、同じウリ科の野菜のかぼちゃ、メロン、スイカと一緒に植えたり、後作で植えることで、病気被害や生育が悪くなるなど連作障害が出やすくなるため、避けるようにしましょう。

 

まとめ

プランターできゅうりを育てるのは、初心者でも簡単に挑戦できる楽しい体験で収穫したての新鮮なきゅうりの味わいは格別です。

水やり、追肥、支柱の設置、そしてわき芽などの成長管理をすることで、健康な生育と豊富な収穫が実現します。ぜひきゅうり栽培を楽しんでくださいね。

きゅうり以外の春から夏にかけて栽培する野菜をこちらで紹介しています。

 

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収穫したきゅうりを梅干しの梅酢に漬けた、「きゅうりの梅酢漬け」のレシピをこちらで紹介しています。

 

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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