初投稿2023年4月1日最新更新日2024年3月1日
せっかく梅干しを作ったのに、カビが生えてしまって困ったことはありませんか?
私も作った梅にカビが生えてしまい、嫌な気持ちになったことがあります。
その時に私が対処した方法をお伝えします。
少量のカビの場合は食べられる状態に戻せる可能性があります。
この記事では15年梅干し作りをしてきた私が、カビが発生する原因や、カビが生えてしまった対処法を紹介しますので、最後まで記事を読んでくださいね。
梅酢が出やすい完熟梅は
朝ごはん本舗公式サイトで購入できます。
- <梅干しにカビが発生する原因>
- <カビの種類を見分ける>
- <白カビか塩を見分ける>
- <梅干しに白カビや産膜酵母が発生したときの対処法>
- <梅干しにカビが生えると縁起が悪い?>
- <梅干しにカビを発生させにくくする方法>
- <まとめ>
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<梅干しにカビが発生する原因>
梅干しにカビが生えるには次のような原因が考えられます。
- 梅が傷ついていた
- 梅のヘタが残っていた
- 塩分が少なかった
- 梅酢が少なかった
- 消毒が不十分だった
- 保存状態が悪かった
一つずつ確認していきましょう。
梅が傷ついていた
梅の下処理で、ヘタを取るときに梅を傷つけてしまったり、もともと梅が傷んでいた。
キズ梅とキレイな梅を一緒につけてしまった。
我が家はキズ梅は別々に漬けています。
梅のヘタが残っていた
梅の下処理のヘタをとる工程を省いたり、ヘタを取り残してしまった。
ヘタには雑菌など汚れがついていることがあります。
我が家は、ヘタのない朝ごはん本舗の完熟梅を使用しています。
塩分が少なかった
減塩で梅を漬けた。
塩分は18%〜20%がカビが生えにくいといわれており、我が家では、20%の塩分濃度にしています。
減塩した梅干しの場合は、常温保存ではカビが発生しやすく、冷蔵庫で保存しないといけません。
梅酢が少なかった
塩分が少なかったり梅酢が出にくい梅で漬けると、梅干し作りに必要な梅酢が足らなかった。梅全体が梅酢につかっていないとカビが生えやすくなります。
使用道具や梅を漬ける容器の消毒が不十分だった
使用道具や容器汚れていたり、消毒が不十分だった。
また水気が残っていた。
梅干しの保存状態が悪かった
温度や湿気が高く、風通しの悪いところに置いていた。
漬けた容器が、温度変化しやすいものだった。
梅干しの保存場所が汚れていた
梅を保存している場所が汚かった。
我が家がカビが生えた時は、保存場所が汚れていたのが原因でした。
梅干しにカビが発生する原因はさまざまあります。カビの種類を見分けていきましょう。
<カビの種類を見分ける>
カビの種類には
- 白カビ
- 青カビ
- 赤カビ
があります。
白カビ
白くワタのようなものは白カビで、食べても人体に影響は少ないですが、カビの中には人体に悪影響があるものもあるため発見したら放置せず取り除くようにします。
梅干しに白カビが生えていたら、対処すれば食べられる可能性があるので捨てるのは待ってください。
青カビ
青カビにはチーズのように青カビを熟成させるものもありますが、中には毒性の強いものがありますので、注意が必要です。
梅干しに青カビが生えていたら残念ですが廃棄することをおすすめします。
赤カビ
赤カビは温度や湿度が高いところで発生しやすいです。
赤カビに汚染された食品を食べると、食中毒症状などを引き起こす可能性があるため、特に注意が必要です。
残念ですが破棄することをおすすめします。
<白カビか塩を見分ける>
梅干しにカビが生えるときは、上の方からカビが生え始めます。
梅干しの表面にふわふわしたものや梅干しをさわって、ヌルヌルしているのもカビです。
白カビの生えた梅干しは対処できるので捨てなくていいです。
しかし、さわると梅干しの実がグジュグジュになる梅は腐っていますので、取り除き捨ててください。
梅干しの容器の底だけに白いものがあっても、塩がまだ溶け切っていなかったり、梅の澱(おり)でカビではないですので食べることができます。
カビではなく、梅干しの底に白い沈殿物の対処は、こちらの記事で紹介しています。
熱湯の中に梅を入れる
塩かカビかわからないときは、熱湯の中に梅を入れます。
塩は溶けるが、カビは溶けません。
梅酢の中に白いものが浮いている、梅酢がにごっている
梅酢に浮いている白いものや梅酢のにごりは、梅の成分だったり梅がつぶれたもの、白カビ、産膜酵母などがあるといわれています。
産膜酵母は酵母菌の一種で、特に人体には害はありませんが、その膜に青カビや赤カビなどが発生することもありますので注意が必要です。見つけたら取り除いてください。
<梅干しに白カビや産膜酵母が発生したときの対処法>
梅干しにカビや産膜酵母が発生した場合は、速やかに対処する必要があります。
産膜酵母の対処法
産膜酵母の膜が張っているときは、膜を静かに取りのぞき廃棄します。
産膜酵母は人体に無害ですが、シンナー臭やアルコール臭が出るといわれており、風味が悪くなるので取り除きましょう。
白カビの対処法
白カビが他の梅に付着しないように、カビを静かに取りのぞき廃棄します。
- カビが生えていないキレイな梅と白カビが生えた梅、ヌルヌルした梅、赤しそ、梅酢をべつべつの容器に入れます。
- 白カビが生えた梅、ヌルヌルして梅の実が潰れるもの、赤しそ(入れていた場合)はすみやかに廃棄します。
カビを取り除いた梅の対処法
カビが生えていない梅とヌルヌルした梅は、キレイな梅酢や残っていれば昨年の梅酢、ホワイトリカーで一つずつていねいに洗い、1日天日干しをします。
- カビを取り除いた梅は、キレイな梅酢かホワイトリカーで洗い、ザルに並べ1日天日干しをします。
- 日の当たるベランダで梅を干し、表面が乾いてきたら梅をひっくり返します。
- 夕方、室内に取り込み保管します。
- 消毒した容器に、煮沸した梅酢や新しく購入した梅酢の中に梅を戻し、早めに食べきることをおすすめします。
天日干しの詳しいやり方は、こちらの記事で紹介しています。
カビが生えていた梅酢、にごった梅酢、産膜酵母があった梅酢の対処法
梅干しに大量のカビが生えていたり、梅酢がカビで濁っている梅酢は捨てて、新しい梅酢を購入することをオススメします。
私はカビが梅に少しついていただけで、梅酢はあまり濁っていなかったので煮沸しました。
煮沸できる梅酢は
- 梅干しに少量のカビが生えていて、梅酢が濁っていない
- 梅にカビは生えていなかったが、梅酢がにごっている
- 産膜酵母で梅酢に膜が張っていた
このような梅酢は、煮沸し対処します。
梅酢の煮沸処理のやり方
- 梅酢を、油こしやコーヒーフィルターでこします。
- こした梅酢を鍋に入れ、弱火にかけます。
- アクなどが出てきたら、取り除きます。
- 梅酢を冷まし、再度油こしやコーヒーフィルターでこします。
- 消毒をした容器に、こした梅酢を入れ、干した梅を戻し入れます。
梅酢が濁ったときの詳しい対処法の記事は、こちらで紹介しています。
にごっている梅酢を使うのが、気持ち悪い方は、新しい梅酢を購入することをオススメします。
梅酢の購入はこちらからできます。
<梅干しにカビが生えると縁起が悪い?>
梅にカビが生えることは縁起が悪いといわれていますが、カビが生えるということは、カビが生える環境にあり、病気などをしやすいため縁起が悪いといわれているそうです。
家が汚れていると、カビが生えやすくなります。
私が梅干しにカビが生えたときは、保存していた場所が汚れていました。
それからは、こまめに掃除をするよう心がけています。
<梅干しにカビを発生させにくくする方法>
梅干しにカビが生えやすい原因を理解して予防することで、カビの発生を抑えることができます。
キズ梅とキレイな梅を一緒に漬けない
キズを取りのぞき、良品の梅とはべつに漬けます。
キズ梅の漬け方はこちらで紹介しています。
梅の塩分濃度を減らしすぎない
なるべく減塩をせず塩分18%以上にし、梅酢を出やすいようにします。
減塩する場合は、冷蔵庫で保存することをオススメします。
使用道具や保存容器の消毒
保存容器や器具はていねいに消毒します。
また、水気が残らないように拭きとります。
梅の保存場所
高温多湿を避け涼しいところで保存します。
減塩したときや、ジップロックなど温度変化しやすい容器を使った場合は、冷蔵庫で保存することをオススメします。
我が家では、塩分20%にし、温度変化しにくい容器で梅干しを作っています。
梅酢の出やすい梅を購入する
梅酢の出やすい完熟梅を使用します。
梅酢の出やすい完熟梅は朝ごはん本舗公式サイトで購入できます。
家の掃除をする
こまめに掃除をします。
自分ではできないそうじはプロに頼むのもオススメです。
ダスキンの定期お掃除の無料見積もりはこちらからできます。
<まとめ>
梅干しにカビが生える原因と対処法を紹介しました。
少量の白カビであれば食べられる状態に戻せる可能性はありますが、カビが全体に広がっている場合は、残念ですがあきらめて廃棄することをおすすめします。
謝ってカビを食べてしまった場合は、医療機関で相談することをおすすめします。
梅干し作りは手間がかかりますが、カビの原因と対処法を理解して予防することで、カビを発生させにくくできます。
昔ながらの梅干しの作り方や梅シロップ作りに挑戦してみませんか?
こちらの記事で紹介しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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