初投稿2023年6月8日最新更新日2024年3月3日
お弁当や少し食べたいときにピッタリな小梅の梅干し。しかしお弁当に梅干しを入れたいけど、大きい梅干しよりも小さいものを求める方はいらっしゃるのいではないでしょうか。そんな方に試していただきたいのが、自家製梅干しづくりです。梅の大きさを気にされている方にとっては、自分の好きなサイズで作ることができるのでピッタリな作り方ではないでしょうか?
・お弁当に梅干しを持っていきたいけど、小さいサイズがいいな。
・初めて梅干しを作るけど簡単な作り方を知りたい。
・梅干しは重石なしで作れるの?
そんなお悩みをお持ちではないですか?
そんな方に試していただきたいのは、梅の種類を完熟小梅にして重石を使わず、梅を干さない作り方です。梅干し作りは手間がかかりそうと思われる原因は、梅を天日干しする作業が大変だからです。
梅干しは干さないと食べられないと思っている方が多いのですが、梅干しは干しても干さなくてもどちらもおいしく食べることができるのです。そして、熟れた完熟小梅を使うことで重石なしでもやわらかい梅干しに仕上げることができるので、初めて梅干し作りに挑戦される方にとっては、始めやすくなるのではないでしょうか?
我が家では、母の代から大きいサイズと小さいサイズの梅を干さない梅干し「梅漬け」を40年近く作っており、今では私が受け継ぎ毎年作っています。
この記事では15年梅干し作りをしている私が、初めて梅干し漬けに挑戦してみたいな。大き梅より小さい梅を食べたいな。とお悩みの方に「初心者でも作れる干さないやわらか小梅の作り方」を紹介しますので参考にしてみてください。
重石なしで作ることができる完熟小梅は
朝ごはん本舗公式サイトで購入できます。
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<重石なし干さない やわらか小梅の作り方の流れ>
完熟小梅を使うことで重石しを使わなくてもやわらかく仕上げることができ、梅を干す工程を省くことで手間なく作れるので、初めて梅干し作りをされる方におすすめです。
完熟小梅は朝ごはん本舗公式サイトで購入できます。
1.材料と用意するもの
小梅が出回る時期は早ければ5月中頃〜6月下旬ごろになります
完熟小梅(黄色くなったもの) |
1Kg |
---|---|
粗塩(あらじお) | 200g(塩分20%) |
ホワイトリカー(度数35度以上) | 消毒用 |
漬ける容器 | |
ナイロン袋 | 数枚 |
手袋 |
詳しい道具類の記事はこちらで紹介しています。
黄色くなった完熟梅を使用することにより、重石なしで漬けることができ梅酢が出やすく、出来上がりがやわらかく仕上がります。
完熟小梅は朝ごはん本舗公式サイトで購入できます。
1.小梅を追熟
青い梅を買ってしまったり、まだ黄色く完熟していない梅は追熟します。
熟れていないダンボール箱などにいれ、日の当たらないところで、2〜3日置いておくと黄色くなってきます。
この時絶対水にはつけないでください。
カリカリ食感が好みの方は、青い梅で漬けるとカリカリ感が味わえます。
青い梅はアクが多かったり未熟梅だと、苦い梅干しに仕上がるのでアク抜きが必要になります。青い梅のアク抜きは水に2時間ほどつけておき、追熟せずに漬けていきます。
2.粗塩を用意する
粗塩はミネラル分と水分が多く梅と塩が馴染みやすく、梅酢が上がってきやすいのでおすすめです。
2.下処理
梅の下処理をしていきます。地味な作業ですが、ここで手を抜くとカビが生えたりと失敗する原因になりますので、丁寧にしていきましょう。
1.小梅の水洗い
軽く水洗いし、よく水気を切ります。黄色い梅はアク抜きの必要はありません。
2.水気を取り、ヘタをとる
梅をザルにあげ、水気を多い場合はキッチンペーパーなどで拭いてください。
ヘタがあれば竹串や爪楊枝などを使って梅のヘタを取ります。
キズや傷みのある梅は、捨てずに取り除きます。
キズや傷みのある梅の活用法は、こちらの記事で紹介しています。
注意:梅のヘタをとった後に水洗いをしてしまうと、ヘタから水が入りカビ発生の原因になる可能性があるため、順番を守ってください。
3.小梅を塩漬けする
引き続き梅を塩漬けにする作業をしていきます。
1.保存容器の消毒
陶器など熱湯消毒できる容器の場合は熱湯消毒します。ガラスやビンなどは熱湯を入れると割れてしまう恐れがありますので、ホワイトリカーで内側とフタをまんべんなく消毒をします。
少量のホワイトリカーが容器底に残った場合はそのまま使っても問題ないです。カビ防止になります。多い場合は捨ててください。
*小梅を使用するため重石を乗せると梅が潰れてしまう可能性があるため、重石をしません。
重石を使用しないので、消毒の手間が省けます。
2.小梅と塩をナイロン袋に入れる
梅にホワイトリカーを霧吹きで吹きつけます。
小梅と粗塩3分の1をナイロン袋に入れ、ふりふりして混ぜ、梅と塩を馴染ませます。
3.小梅と塩を容器に移す
小梅と粗塩がなじんだら、容器に移します。梅を覆うように残りの塩を入れてください。(梅を粗塩で覆うことでカビ防止になります。)
漬ける容器は、赤しそを加えたり、梅の大きさなど必要に応じて重石を使う場合があるため、梅の2倍から3倍の大きさが望ましいです。
4.塩漬けした小梅を冷暗所で保存
重石をせずラップで容器全体を覆いホコリが入らないようにし、フタを閉めて冷暗所に数日置いておきます。
4.小梅の状態確認
毎日梅の状態を確認します。
1日すると梅酢が少し出てくるので、梅酢につかっていない梅に梅酢をかけるようにしてください。容器を傾けたり、とにかく梅酢で梅を濡らすようにします。
重石をしていないので、梅酢につかっていない梅はカビが生えやすくなります。
心配であれば、梅が潰れてしまわないような軽めの重石をのせてください。
2〜3日すると梅酢が上がってきます。
梅酢がなかなか上がってこない場合は、ホワイトリカーを20ccほど入れます。
梅作りは梅酢を早く出すことが重要です。
梅酢が上がらない原因を知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。
5〜6日すると梅全体が梅酢につかるようになりますので、そのまま1ヶ月ほど冷暗所に保管しておきます。
5.初心者にオススメ、市販品の赤しそを使う
赤しそを塩漬けしたものを使うことにより、手軽に赤しそ入りの梅干しが出来上がります。
1ヶ月たったころ、塩漬け梅の中に赤しそを入れます。
梅の上に赤しそを乗せるように入れてください。
*自分で赤しそを加工する場合は、別記事で紹介していますので参考にしてみてください。
6.出来上がり 干さないので初心者にオススメ
3ヶ月後これで食べることができますが、半年ほど置くことにより梅と塩が混ざり合い、味がまろやかになります。
干さないので長期保存はできませんが、1年は充分保存することができます。
初めて梅干しを漬けられる方にとっては、作りやすい漬け方ではないでしょうか。
干すのは手間がかかり、初心者には難しいかもしれませんが、土用干しに挑戦してみたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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<手作り小梅を失敗しにくくするポイント>
梅を漬けるのに一番失敗が多いのはカビです。
昔から、梅にカビが生えることは縁起が悪いといわれています。カビが生える環境にあり、病気などをしやすいため縁起が悪いといわれているそうです。
家が汚れていると、カビが生えやすくなります。
1.小梅が傷ついていないものを選ぶ
梅の傷からカビが生える可能性があるため、梅はきれいなものだけを漬ける。
キズや傷んでいる梅の活用法は、こちらの記事で紹介しています。
梅の品種や未熟な梅を漬けると、ときどき苦い梅干しに仕上がる時があります。
苦い梅干しは、対処してもなかなか苦みがとれません。
梅干し作りは、梅選びが重要です。
おいしい梅は朝ごはん本舗公式サイトで購入できます。
2.塩分を20%にする
塩を減らすことでカビが生える可能性があります。塩分を20%にすることにより、カビを発生させにくくします。
塩分が気になる方は食べる分だけ水洗いし、塩抜きをしてお召し上がりください。残った場合は冷蔵庫で保存し早めにお召し上がりください。
塩抜きの詳しい方法はこちらで紹介しています。
3.使用容器類の消毒
水気が残っていたり、容器の消毒が不十分だったりすると、カビが生える可能性があるため十分に行なってください。
使用する用具はすべて消毒することと、素手で梅を触らず手袋をすることをおすすめします。
4.小梅の保存場所
保存状態が悪いとカビが生えたり、梅酢が濁ったりする可能性があるため、できるだけ涼しいところで保存してください。
*カビが発生した場合や梅酢が濁ったときの対処法は、別記事で紹介していますので参考にしてみてください。
<まとめ>
初心者の方には、梅干しを漬けるのは、ハードルが高いことだと思います。
しかし、梅を干さず、小梅を使うことにより、重石なしで漬けられるため、少しハードルが下がるのではないでしょうか。また、失敗しにくくするポイントを知ることで、挑戦しやすくなるのではないでしょうか。
我が家の小学生の子どもは、私が漬けた梅干しをおいしそうに食べてくれので、今年もまた作ろうと思っています。
小梅は朝ごはん本舗公式サイトで購入することができます。
朝ごはん本舗さんでは、梅以外にも、子どもに食べさせたい食材がたくさん売られています。
梅干し漬け以外にも、夏の飲み物としてにオススメな「梅シロップの作り方」の記事もありますので、参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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